HISAKOブログHISAKOブログ
2021.04.03

子どもにとって『遊び』とは?(1)

先日、こんなご相談を受けました。

↓↓
1歳4ヶ月の息子を育てているママです。

息子はお外が大好き。
支援センターに連れて行っても
結局、支援センターのお庭や階段で遊びます。

家にいるとストレスがたまるのか
叫び出すし、ずっと抱っこ。

室内遊びがなかなかできないので、
知育系の遊びができておらず、
これでいいんだろうかと悩みます。

お外遊びばかりだと何か子どもの発達に
影響はあるのでしょうか。
↑↑

つい、ママは
ただの遊びに対しても
「なぜそれをやるの_」「なんのために?」
と考えすぎてしまいます。

外ばっかり、中ばっかりだと
子どもに何かよくないことが起きるのでは?
バランスが大事なのでは?

と。難しく考えすぎてしまうんですね。

遊びとは、ただそこにある「環境」と
自由に関わることです。

外が好きなら1日中外にいてもいいし、
家が好きなら、
家の中のもの(遊び方の決まったおもちゃではないもの)で
自由な発想で遊べる「環境」を作り、
そして「安全」の確保をする。

それだけでいいんですよ。

ママはつい
「外遊びが子どもの情操にいい」
と聞けば、子どもの意思とは関係なく
外遊びをさせようとするし、

「知育おもちゃが子どもの発達にいい」
と聞けば、子どもの意思とは関係なく
決められた遊びを提供してしまいますよね。

子どもが外で遊びたがっているのに
知育おもちゃを渡して
これで遊びなさいって強制されても
それはもう、子どもにとっては
遊びではなく課題ですよ。
そんなのおもしろいわけがないですね。

生きること自体そうですが、
子どもにとっての遊びは、
常に自分から環境に対して働きかけないといけないものです。

そしてそれに応じて
環境が変化する

それを受けてまた子どもの行動が起きる。

つまり遊びとは、
行為の連鎖として起こるものです。

外遊びといえば公園。
子どもと公園に行くとき、あなたは何を持っていきますか?

基本的にわたしは
遊ぶための道具は持っていきません。

沖縄の離島に住んでいて
整備された公園、というのも
あまりありません。

あるのは、海〜!
天然の砂浜〜!

なので、しょっちゅう海に遊びに行きますが、
そこですることは
木の棒切れを見つけてきて
砂のお山を作ったり、

キレイな石、サンゴのカケラ、シーグラス集めをしたり、

歩いているヤドカリさんを、
ひたすら眺めていたり。

そこらに生えているハイビスカスの花を
ひきちぎってみたり(笑)

小石を海に投げて遊んだり

わざと波打ち際に立って
打ち寄せる波に濡れないように走って逃げるゲーム(?)
をしたり。

木登りしたり。

風、光、植物。
硬さや柔らかさ。
歩くのひとつとっても、砂浜とコンクリートの道、
落ち葉がいっぱいの土の上、
その感触は違いますよね。

そういう豊かな感覚をつかむことが
遊びなのだと思っています。

100均のお砂場セット。
ボール。
縄跳び。
シャボン玉など、

遊ぶために特化した道具がなくても
子どもたちは感覚を使って
公園、海、山、野原・・・
その場所の環境自体を味わって
十分に遊びます。

わたしが持っていくのは

お茶。
着替え、タオル。
日焼け止め。
虫よけ。

ママが与えてあげるべきものは、
道具ではなくて、環境であり、
安全です。

子どもにどんな遊びをさせるのがいいのか。

まずそんな発想をやめちゃいましょう!

家で遊ぶのも、外で遊ぶのも、
「こうしなさい」「これしちゃダメ」
「こうしたほうがいいんじゃない?」
が、ないように、

考えすぎずに子どもと一緒になって
ママも一緒に楽しむ。
それに尽きます。

一覧に戻る

人気記事

2023.03.30

〝残念だけど〟帝王切開(2)

2023.03.28

〝残念だけど〟帝王切開(1)

2023.03.23

ハグのチカラ

2023.03.20

喋り倒すで!東京2連チャンライブ 初日です

2023.03.18

年子の妊娠、産道が開いているってホンマなん?