
陣痛が好き!自分を追い込むのが好き!(1)

わたしは自分を追い込むのが好きです。
やりたくないことで
他人から追い込まれるのはイヤだけど
昔から、わざわざ何かを仕掛けて
自らを追い込む生き方をしてきました。
子だくさん。
離婚、再婚、46歳での12人目出産。
開業、YouTube、沖縄移住・・・
波乱の人生は
たいへんなことがいっぱいありましたが
苦難と同時に、最高に刺激的な毎日だと思っています。
「HISAKOさんは陣痛、辛くないんですか?」
よく聞かれます。
出産、陣痛というと
「痛い」「辛い」というイメージが先行します。
誰もが『陣痛=激痛』と考えてしまいますよね。
生きている上で感じる
最大の痛みが出産だと言われたりもします。
とくに初めての出産では
どんなに痛いのか想像がつかないだけに
恐怖でいっぱいになりますね。
でも、多くのママたちは
いつのまにか陣痛の痛みは忘れてしまった・・・
と言います。
で、数年後の2人目出産時
陣痛が始まって
あ〜そうだ、コレだー( ̄◇ ̄;)
と、思い出して大後悔した、と。笑
そんな話を聞くと、案外陣痛の痛みは
その程度の痛みなのかな?
耐えられない痛みではないのかも?
と思ったりもします。
(大反論が聞こえてきそう〜(゚o゚;;)
わたしは
「陣痛=こわい、痛い」ではなくて
「陣痛=赤ちゃんに会える!嬉しい!」
変なホルモンが働いて(笑)
都合のいい思考回路に簡単に置き換えられてしまう
らしいです。
自分を追い込んで一定以上の
長い距離を走り続けているうちに
次第に苦しさや辛さが麻痺してきて
なんだかどこまでもやれちゃうような気がしてきます。
陣痛中はだんだん気分が高揚してきて
ランナーズハイ的な快感に変わっていきます。
なので、陣痛は大好きです。
強がっているわけではありません。
相当に好き。
要は変態ですかね。(^◇^;)
「激痛に耐えてこそ自然な出産である」
「痛みを乗り越えてこそ愛情がわく」
このような根拠のない痛み信仰とは違います。
理屈抜きに、感覚的に陣痛が好きすぎて
好き好んで味わいに行く感じです。
それで12人も産んでしまいました。
(12人目は帝王切開でしたが)
海外では無痛分娩が主流です。
日本でも拡がってきてはいるものの
今のところ、痛みに耐える自然分娩のほうが
圧倒的に多いですよね。
耐え難い陣痛に立ち向かいながら産むと
産婦の呼吸が浅くなり、胎児に酸素が届きにくくなります。
つまり、ママだけではなく子宮内の赤ちゃんにも
大きな負担をかけることになるんですね。
無痛分娩にすれば余計な筋肉の緊張が
なくなるので、会陰裂傷も少なく済み
産婦さんも楽だし赤ちゃんにも負担がありません。
なので、医療の整った先進国で
陣痛に耐えるお産なんて無意味であり
メリットはひとつもないという意見もあります。
ですが、わたしにとっては
陣痛の痛みは決してネガティブな
ストレスを感じる痛みではなく
ワクワクする痛みなんです。
スポーツで自分を追い込んでいるときの
高揚感に似た、とてもポジティブな痛み。
実際、お産の最終段階では
エンドルフィン、オキシトシンという
ホルモンが爆発的に放出されます。
オキシトシンは授乳のとき、
セックスのとき、
信頼する人と触れ合うことで
分泌される幸せホルモンです。
エンドルフィンは、麻薬効果があり
モルヒネのような物質とも言われています。
感情を高揚させ理性を抑え
鎮痛作用を発揮します。
あまり苦しくない
ぬるま湯ペースの陣痛では
この特有の高揚感は味わえません!
微妙な感覚の世界なのでうまく表現できませんが、
「キツイ」「苦しい」という
段階を超えてこそはじめて起こる
達成感と幸福感・・・
そういう独特な感覚を陣痛中に感じるんです。
これらのホルモンの作用によって
ランナーズハイの感覚を味わえるわけですね。
「なんとか我慢できる程度の痛みなら
むしろ経験したい」
という妊婦さんは多いですし、
帝王切開だったママたちが
「下から産んでみたかった・・・
陣痛を味わってみたかった・・・」
とわたしに話してくださいます。
無痛分娩にも、自然分娩にも
それぞれメリットデメリットがあるので、
陣痛を経験したい
無痛にしてほしい
どっちの感情もアリだと思うし、
それぞれ産む人の『気持ち』も、
大事にしたいなぁと思います。
つづく





