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2021.08.20

無意味に遊んでるだけに見える療育の意義

わが家の発達障害児、中1のななちゃんは
最近、児童ディサービス(発達支援センター)に
通い始めました。

今日はMARKがななを連れて行ってくれて
スタッフと活動を楽しむ娘の様子を
観察していたらしいのですが、

週に1回、1時間以上かけて連れて行って、
あの関わりにいったいどんな意味や効果があるのか
正直よくわからない・・・と
感想を話してくれました。

例えば習い事で水泳を始めたら
メキメキと泳ぐのが上手になっていきますよね。
結果が目に見えて明確に現れ、
わかりやすいので
親としてはやらせ甲斐があります。

ですが、発達支援の療育活動では
その意義を知らない人から見たら
ただ無意味に遊んでるだけに
見えるかもしれません。

この発達支援を半年続けたとして、
ななのいったい何が変わるのだろうか。
ななのどんな能力が伸びるのだろうか。

発達障害児の療育は
何かがよい方向に
どんどん変化していくのを実感できるわけではなく
本当に地味なスモールステップであり

この子に必要な関わりだと専門職の人にいくら言われても
効果がわかりづらいため、
やらせる意味がよくわからない・・・と
モヤモヤする保護者は
少なくないかもしれません。

療育において、
ただ遊んでるだけに見えるゲームは、
実はさまざまなことを身につけることができます。

タブレットやスマホの普及により
対人間ではなく
対コンピュータでできる遊びが増えました。

嫌だったらさっさとスイッチを切ればいいし、
文句を言ってもタブレットは傷付かず
言い返してくることもありません。
つまり、一方的な関わりで完結するわけです。

ですが、生身の人間とのコミュニケーションでは
順番を守る、ズルをしない、
相手を傷つける暴言は吐かない
などのさまざまなルールやマナーを
守ることが大切になってきますよね。

ただでさえ人間関係を築くのが苦手で
コニュニケーションがうまくできない
自閉症スペクトラムの子にとって

対人間のゲームは
コミュニケーションの練習になるんです。

ななが今日楽しんだのは
人生ゲーム。

わたしも子どもの頃よく楽しみました!
懐かしい定番ゲームです。

人生ゲームでは
何度もお金のやり取りがあります。
上手に買い物をしたり、貯めたり売ったり、
生きていく上でこれらの計算ができることは
子どもたちに必要なスキルですよね。

学校の数学は嫌だけど
ゲームだったら意欲的に取り組めます。
知らず知らずに自然に数字の学習にもなって
売ったり買ったりというのは、
今後の人生に直結する実践的でリアルな
シミュレーションばかり。
まさにいいことづくめです。

わたしが夢中になっていたのは
昭和版の元祖人生ゲームでしたが

うちの上の子たち(すでに成人)が
よく遊んでいたのは
平成版人生ゲームでした。

平成版人生ゲームは、
その時代の出来事や流行がゲームに盛り込まれ、
リアルな経済感覚や家族のあり方を
シュミレーションできるという画期さが魅力でした。

令和になり、
さらに新しい価値観の令和版人生ゲームが登場。
なんと、億万長者を競うのではなく
目指すはトップインフルエンサー!

YouTuberやインスタグラマーになって
フォロワーを増やすんです!

フォロワーを増やすために
どんな戦略を立てたらいいか?
ゲームを通して考えることができ、
デジタル化に伴った
令和時代のライフスタイルそのものが反映されています。

しかも、令和版には
スタートもゴールもありません。

それが意味するのは

『人生は一本道ではなく
好きなルートを選び自分で切り開いていくもの』

これぞ現代の価値観ですよね!!

人生ゲームでは、
困難や逆境をしなやかにかわし、
乗り越える力を養うことができます。

人生は何が起こるかわかりません。
ハプニングは突然起こるけど
簡単に心が折れることなく
最後まで諦めずにやり遂げることで
今の時代を生き抜く力が育ちます。

基本的なお金の計算はもちろん、
運用や投資など、時代に合わせた経済の状況や
さまざまな金融知識を楽しみながら学べることも
生きる力につながりますよね。

ゲームの中では、
よいことをして収益を得るだけではなく
悪いことをすればペナルティが課せられる仕組みになっていて
押し付けではなく、リアルな基本的な社会規範を
自然と学ぶことができます。

このように、遊んでるだけに見えても
実はゲームの中でさまざまな経験を通して
社会性を身につける練習をしているんですね!

児童ディサービスから帰ってきたななに話を聞くと
人生ゲームのほかに
『いつ誰がどこで何をしたゲーム』をしたと
教えてくれました。

自閉症の子は会話の文脈をつかんだり
行間や空気を読むのが苦手です。
主語なしで話したり、
どこに誰と行ったのかなどの繋がりを
説明することが苦手な子が多いです。

そこで、5W1H(いつ・どこで・誰が・何をした)
この4点を逃さないように文章を想像して考え、
発表する遊びが力を発揮します!

ななは、思いつくままに
いろいろなパターンを書いたそうです。

『10年後にトイレで魔女に魔法をかけられる!』

え~!
なんだそれー!笑

何の魔法をかけられるの?
呪い?
10年後ってことは、ななちゃん23歳か。
しかもトイレってー!!

みんなで空想を膨らませて
大笑いしたそうです。

想像力、独創性
ありえない文章を作る作業も
わくわくしておもしろいし、

みんなで笑いを共有するのは
常に対人関係において過度の緊張感を抱えている
ななにとっては
最高のリラックスタイムであり、
心の充電ができることでしょう。

充実感を得られる場所、
安心して自分を出していい場所
それがここなんだ!って
実感してくれるだけで有意義なことです。

なによりも、遊びながら
相手に対してわかりやすく伝える力を養うことができる
自閉症スペクトラムの子にはもってこいの関わりばかりです。

ただ無意味に遊んでいるわけじゃありません。

週に1回
ななを1時間かけて連れていく意義。

わたしは十分にあると思っています!!

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