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2021.08.30

骨盤の筋肉が硬いと誘発分娩になる?

私には2人の子どもがいます。
2人とも誘発分娩でした。

3〜4日かかる出産だったので
精神的にもキツかったです。

その時に先生に言われた言葉が
今もずっと気になっています。

「骨盤の筋肉がガチガチだから
妊娠には向いているがお産には向いていない」

とのことです。

なのでバルーンをやっても
次の日には子宮口が閉じてしまうし
強い強い促進剤で産むことしかできません。
(2人目は低血糖にさせてしまいました)

これらは骨盤の筋肉のせいでしょうか。
お産には向き不向きなんてあるのでしょうか。

もし次、授かることができたとき
嬉しいことなのにまた誘発分娩だと思うと
辛すぎて素直に喜べません。

授かること自体、奇跡で、
ちっぽけな悩みだと思いますが
誘発分娩はとても辛いです。

HISAKOさんのご意見を
聞いてみたいです!

↑↑

お産は一生に数回しかない貴重な体験。
『安産』でありますように、と
みんなが願います。

ひとりとして同じ容姿の人がいないように
骨盤の形もそれぞれ個性があります。
そこについている筋肉だって、みんな違います。

骨盤は体を支えるかなめです。
『腰』っていう漢字は、
カラダのカナメと書きます。

『胸』『腹』
身体の部分を意味する漢字には、
みんな『月』がついていますよね。

MOONの『月』ではなく、
『肉』という字が変形したもので
読み方は「にくづき」です。

・・・あら、
国語のお勉強になってしまいました。(^◇^;)

話を戻します。

妊娠中は、次第に
骨盤まわりの関節や靭帯が緩んで
いずれ訪れる出産の日に向け、
赤ちゃんがスムーズに産道を通れるように準備を開始します。

そのときにポイントになるのが
骨盤周りの筋肉なんです。

〝なんらかの理由〟で、
骨盤周りの筋肉が硬くなっていると
骨盤を支える靭帯や関節が硬い筋肉に引っ張られます。

例えば、骨盤の前の筋肉が硬いと
骨盤は前に傾くし、

骨盤の後ろの筋肉が硬いと
骨盤は後ろに傾きます。

左右の筋肉の硬さに差があると
骨盤にねじれが生じます。

よく、『骨盤が歪む』という表現をしますが、
骨盤そのものの形が歪むんじゃなくて
方向にズレが出るというのが正解。

では、骨盤周りの筋肉が硬くなる
〝なんらかの理由〟とはなんでしょう。

まずは、股関節の問題!

股関節はとても大きな関節です。
腕の関節みたいに、
単純に曲げて伸ばして、だけじゃなく

右に回したり左に回したり、広げたり閉じたり
360°自由自在にいろんな動きができる
可動域の大きな関節だからこそ、
その周りには、大きくパワーの強いたくさんの筋肉が
ついています。

筋肉はゴムのように伸びたり縮んだりする
機能がありますが

ダイナミックな動きができる股関節を
動かす機会が少ないと
周囲の筋肉が硬くなって
伸び縮みができない状態になります。

次に姿勢の問題!

猫背の姿勢は
首の後ろの筋肉、背中の筋肉が伸ばされ、
胸やおなかの筋肉が縮んでいる状態ですよね。

この姿勢は靭帯や骨を支えにしていて
筋肉を正しく使わない姿勢です。

同じ姿勢を長時間続けるような生活であっても
運動やストレッチなどの習慣があって
普段動かさない関節や筋肉を動かす機会が
あればいいのですが、

妊婦さんや、小さい子がいるママさんだと
それってなかなか難しいですよね・・・。

首、背中、骨盤は連動しているし、
胸、おなか、骨盤も連動していて
さらに骨盤から下半身の筋肉も当然、連動していて
結局、身体はすべて連動しているので

お産では、
骨盤の筋肉だけに注目するのではなく
全身の筋肉、関節の状態に目を向けることが
大事なのだと思います。

悲しいかな・・・
筋肉は、使わなければ
どんどん硬くなっていきます。

かといって、
妊娠してから安産のために筋肉をつけようと
運動を始めてもあまり意味がありません。

今までやっていなかった運動を
妊娠してからいきなり始めても
安産につながるとは思えません。

運動はいいことですが
日常生活の中で自分の体調を無理なく
コントロールすることが一番大事です。

さて、骨盤の筋肉が硬いと
お産がスムーズに進まず
誘発分娩のリスクになるのでしょうか。

子宮収縮する力が足りず
お産が進まないときに
誘発、促進分娩に切り替えられますが

彼女の場合
『軟産道強靭』という診断がつくケース
なのかな?と思います。

胎児は、骨盤(骨産道)を通ったあと、
子宮頸部→膣(軟産道)を通って生まれてきます。

ですが、分娩中に子宮頸部や膣が柔らかくならず
なかなかお産が進まないことが
しばしばあります。

例えば高齢の初産婦さんだと
加齢によって軟産道組織はだんだん伸縮性が
乏しくなり、胎児が産道を通過するときに
スムーズにいかないことがあります。

他にも子宮の奇形や子宮筋腫、
婦人科系の手術の既往、

そして、体質。

「体質」って言われちゃうと、もう、
どうすることもできませんが・・・^^;

もちろん、先述のように、
骨盤周りの筋肉が硬いと
軟産道も伸びにくいです。

なぜなら軟産道もまた、
骨盤周りの筋肉でできているからです。

分娩開始しても、なかなか進まないことで
次第に周囲の筋肉が疲労して
余計に伸びにくくなるという
悪循環に陥ってしまいます。

軟産道強靭での
子宮収縮剤(誘発、促進剤)の使用
これは現代ならではのメリットのひとつです。

昔は軟産道強靭による微弱陣痛で
赤ちゃんが出てこれず命を落としたことも
多かったんですよ。

お産はいつの時代にも命がけだけど
昔は今よりももっとシビアだったのです。

「この出産法で産みたい」
と思っても、母子の命がかかっているので
思い通りにいかないことも多いです。

誘発分娩は、
お産の一連の流れの中のひとつの部分であって
それだけを切り取って「残念なお産」だとは
言えないと思います。

赤ちゃんの過酷な仕事量を
いかに減らしてあげられるかが最重要項目!

つまり、赤ちゃんの負担を少なくすることが
母体にかかる負荷も減らすことになり
それがその親子にとって一番の
「いいお産」なのだとわたしは考えています。

無理して誘発促進剤を使わず産んで
赤ちゃんもママも疲れ果ててしまったり
命を削ってしまうことは

「赤ちゃんの負担をできるだけ少なく
ママの負荷もできるだけ軽く」

という
分娩の大命題に反します。

例えばわたしは
12人中4人を誘発分娩で産みました。

1人目は誘発開始から3日目で分娩。
分娩所要時間58時間。
死ぬかと思いました。

4人目、5人目は予定日超4000g超の
ビッグベビーで誘発。
とくに4人目は誘発5日目で
ようやく分娩になりました。
(長すぎてメンタルやられました)

11人目は上の子たちの負担を考え
予定が立てやすい計画分娩を選択。
誘発した途端に、ものの数時間で出産。

誘発、促進剤を使って
時間がかかったこと、あっという間だったこと
いろんなパターンを経験しましたが、

誘発=自然分娩よりキツい?

というと
そういうことはありません。

お産は毎回違います。
自然分娩で大出血して死にかけた10人目・・・
「先生呼んで!早く!」
消えゆく意識の中でぼんやり聞こえた助産師の絶叫、
それはそれは怖かったですよ。

どんなお産もみんなそれぞれいろんなドラマが
あるのです。

帝王切開、吸引分娩、誘発分娩、
それらがイコール難産というわけではありません。
いかに赤ちゃんを負担少なく外に導くか、
母体の損傷を少なくするか。

その目的に果たすためのテクニックが使われることは、
決して残念なお産ではなく
ほめたたえられるべき尊いお産だと思います。

合計4人の誘発分娩は

赤ちゃんのために。
ママが健康でいられるために。
そしてなにより家族のために。

誘発分娩しました!

12人目は帝王切開でしたが
「なぜおなかを切ったの?」
と聞かれたら迷わず

「赤ちゃんのために切りました!」

と答えます。

骨盤の筋肉の柔軟さは
スムーズなお産に関わる要素ですが、

それ以上に大きなポイントは
生まれつきの骨盤の形や角度だと思います。

骨盤の形だけじゃなく
子宮頸部や膣、外陰部などの状態、
瞬発力や持久力、精神的な強さなども
当たり前ですが、ひとりひとり異なります。
お産ではこれらが相互に影響し合います。

だから、
ある人には安産となった分娩法が
ある人によっては逆効果ということもあるのです。

子宮収縮といきみのタイミングがうまく合ってこそ
赤ちゃんは産道を進んでこの世界に
出てこれます。

骨盤の形や角度によって
有効ないきむ方向、いきむ強さも違うので

まずは自分のカラダをいいことも悪いことも
ありのままに正しく理解して、

どんな姿勢が楽なのか
どんな方向でいきむと有効なのか
探ってみてほしいと思います。

持って生まれた骨盤の形や向きは
あなたの努力で変えられるものではないけれど

日常的な運動は難しいにせよ
せめて些細な姿勢を意識するなど
妊娠前から骨盤周りの筋肉が(全身の筋肉が)
硬くならないように意識して

ときに医療の力も借りながら
自分の短所を出さず、長所を活かせるような
お産を迎えられることが
ゴールだと思います!

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