
床にゴローン!手足バタバタ!地団駄踏む!

「地団駄を踏む」という
ことわざがあります。
怒ったり、くやしいときに
両足でバンバンバンバン!と
地面を何度も踏みつけることを
表すことわざですが
そんなん
あくまでもものの例えで
実際に地団駄を踏む人なんか
おらんやろー
と思っていました。
でも、子どもが生まれ
地団駄ってホンマに踏むんや!!
衝撃の現場を目にすることになりました。
子どもはしょっちゅう地団駄を踏みます。
それも教科書から出てきたような
模範解答的、地団駄!!
完ぺきすぎて
「ほぉ〜〜」
思わず見入ってしまうほどです。
こらえきれないくらいの
強い悔しさや怒り、
自分の思い通りにならなかったときの
強いストレスを表現するこのしぐさは
たとえば、食べたいお菓子を
買ってもらえなかったとき、
公園からまだ
帰りたくなかったとき、
疲れて眠くなってきて
ご機嫌が急降下したとき
彼らは地団駄を踏んで泣きわめき、
それでも思い通りにならなかったときには
とうとう床にゴローン!
寝っころがったまま手足バタバタ地団駄!(笑)
家だったら「勝手に泣いてろ」で済んでも
公共の場でやられると本当に困ります。
周囲の目も気になるし、ぐったり疲れます。
子育てってほんとたいへん。
「待ってみる」「無視してみる」「要求を飲んでみる」
いろんなパターンで対応してみますが
子どもの要求があまりにも理不尽すぎるときなど
言いなりにばかりなれませんよね。
最近、1歳0ヶ月ねねちゃんが
気に入らないことがあると
床にゴロ〜ン!をやり始めました。
明らかに顔に
「嫌がらせしてやるからな!」
と書いてある・・・笑
これが近い未来、
バンバンバン!!!!
地球が割れそうな勢いの地団駄に発展するんです。
2歳半ぐらいがピークかな〜。
上の子たち全員が通ってきた道です。
兎にも角にも自己主張!
の時期を経て、思い通りにならないことがわかると
子どもはそれなりに
自己コントロールや自制心の時期に
入っていきます。
怒りの表現の方法は
成長とともに変化していきますが
幼児期は怒りを伝えるパターンが
床ゴローン!
腕ブンブンブン!
足バンバンバン!
ボキャブラリー
これしかない・・・笑
すごく原始的で本能的な
感情の表し方なので
せいぜい3歳ぐらいまでの期間限定です。
毎日、付き合うママは
たまったもんじゃないですが
「自分」と「他人」が違う人間だと気づき
人の言う通りになってたまるものか!
必死に自己主張。
子どもは
健全に成長しているんですよ。
こういうのを難しい言葉で
「自我の目覚め」と言いますが
ママの言いなりになるように
いい子になるように
しつけようとしても
ママがどんなにあがいたところで
『成長』を止めることはできないので
無駄なんですよね・・・。
対処法は、
感情表出のボキャブラリーが増え
ある程度の「我慢」「妥協」が
できる年齢になるまで
ひたすら待つだけです!
実はわたしは
マタニティー・ベビーヨガの
インストラクターを
していたことがあるのですが
ヨガでは、下半身は
本能に直接つながっている場所だと
言われています。
本能とつながってるから
感情が乱れたときに
足が反射的にその心を指し示します。
そう考えると
「地団駄を踏む」は、
なるほど〜と思います。
歩行器であり、
全身を支える土台であり、
心臓に戻る血液循環の調整部であり、
同時に全臓器とも
そして心とも、足は関係しているのですね。
ヨガには
「グランディング」という言葉があって
立ったとき
座ったとき、
横になったときも
大地を感じ、地球に抱かれているように
身体を委ねることをいいます。
足がしっかり大地を踏みしめれば
身体は安定して
身体が安定すると
心も安定します。
まさに、“地に足をつける” というのは
このことですね。
足が地についていないと
身体はバランスを崩し、
心も、あっちにふらふら〜
こっちにふらふら〜
小さな子どもたちも、
地団駄でバンバンバン!と
踏みしめる無意識な行動で
心を落ち着かせようとするのかも
しれませんね。





