
次の妊娠までどれぐらい間隔をあけたらいいの?

「何歳差で産むのが
ベストでしょうか」
よくあるご相談です。
ママの年齢的なこと、
職場の産休との兼ね合い、保育園事情、
不妊治療だと
凍結胚の保管更新料の問題。
どのぐらいの間隔で
次の妊娠を考えるかは
考えなくてはならないポイントが
たくさんありますよね。
次の妊娠が、
予定通りに叶うかどうかも
わからないので、
とりあえず、
早めに第2子妊活を再開しておきたい
という気持ちになるのも
よくわかります。
子育てにおける
家庭環境の視点から
いつ次の妊娠をするか迷うところですが、
医学的な観点からは
最低限、どれぐらいあけたほうが
いいのでしょうか。
産後、月経(排卵)が
定期的に戻ってきたら妊娠OK!
という医師もいるし、
母体の健康を考えて、
次の妊娠は最低でも
子どもが1歳になってから。
という医師もいます。
帝王切開の場合は共通して
子宮破裂のリスクがあるので
次の妊娠まで1年あけましょう
と言われると思います。
アメリカ産婦人科学会
ガイドラインによると
『分娩後6ヶ月以内の妊娠
または、分娩から分娩の期間が
1年6ヶ月以内の場合、
妊娠糖尿病や低出生体重児など
の周産期合併症や
陣痛の時に子宮破裂のリスク
(ママと赤ちゃんの死亡率上昇)
が上がることが報告されている』
としています。
WHOも、
分娩から次の妊娠までの期間は
18ヶ月あけることを推奨していますが
2018年のカナダの研究では
『出産から次の妊娠まで
少なくとも1年の期間をあけると
母子ともに健康リスクが減ることが
明らかにされた』
と発表しました。
ママの年齢が高い場合など
「18ヶ月も待てないんだけどっ!」
月単位で急がなくちゃ
いけないカップルにとっては
12ヶ月待てばOKだという
エビデンスは朗報ですよね!
子どもを産み育てるというのは
やはりママにとっては
かなり体に負担があるし、
そこにすぐ
次の妊娠が重なってしまうと
さらに負担が増加するのは
否定できません。
それでも、世の中、
年子で出産されるママは
少なくありませんね。
わたしも最初の5人は
計画的に年子で産みました。
そんなの偶然だよ、と
言われればそれまでですが
全員、妊娠中のトラブルもなく
無事に生まれてきました。
産後の子宮が元に戻るのは
8週間かかります。
緩んだ骨盤など、すべてが
元に戻るのには半年かかると
言われているので、
次の妊娠は、
産後6ヶ月過ぎた頃からなら、
早すぎる妊娠を
それほど心配しなくてもいいのかな
と思っています。







