
できないことは手伝ってあげていいんです!

自分で服が着られない。
自分で靴が履けない。
自分で上手に食べられない。
子どもの苦手なこと、できないこと、
いろいろありますよね。
つい、手伝ったり
やってあげたくなりますが
子育て雑誌やネットには
「ママが手を出しすぎると
子どもの自主性が育たない」
と書いてあったりします。
「自分のことは自分で。
人に迷惑をかけてはいけません」
これって、正しいようで
ちょっと違う気がします。
もちろん子どもにとって
自分のことを自分でできるようになることは
大事です。
でも、わたしたち大人も
得意不得意があるように
子どもにも生まれつきの個性があり
成長のペースだって
とても大きな個人差があります。
できないことはできる人に
手伝ってもらったり
やってもらったりしながら
だんだん自分でできるようになって
いけばいいんじゃないのかな・・・。
わたしたちは、
どんなにがんばっても
できないことがあります。
能力のないことを
無理してやろうとしてもできるはずがないのに
「人に頼っちゃダメだ!」
という価値観で縛られると
できない子どもも苦しむし、
自分でできるようにさせなければと
思い込んでいるママもしんどくなります。
発達心理学では、
子どもが自分でやろうとしていることを
ママが遮って
なんでもかんでも先手を打って
やってあげる、というのは
子どもの自立を妨げると言われていますが
子どもができないこと、
苦手なことがあって困っているときに
手伝ったり
やってあげたりすることが
自立の妨げになるというのは間違いだと
言われています。
子どもができないことに対しては
ママがやってあげたほうが
逆に自立を促すということがわかっているんです。
わたしは、第3子ぐらいまでは
「自分のことは自分でやりなさい」と
子どもたちによく言ってました。
思い起こすと、
自分でやることを促すために
「もう○歳なんだから自分でやらなあかんよ!」
「これぐらいできないと!」
などの否定的な言い方を
することが多かった・・・。
手伝ってもらえないどころか
できないことを否定され続けると
子どもはママのことが
好きではなくなりますよね。
『自己肯定感』はどんどん下降です。
「どうせぼくなんてダメだ。
そんな難しいことできるはずがない」
と思い込んでしまい
チャレンジする気が起きなくなります。
厳しくしていた前半チームの子どもたちは
わたしとしては
しっかりしつけているつもりだったのに
いつまでたっても
「自分でやってみよう」という自主的な
行動があまり見られず
イライラする結果になりました。
第9子ぐらいから、
ようやく本当の意味で力が抜けて
できないことはなんでも優しく
手伝う子育てに大きく変化しました。
現在は油断すると
「子どもができることまで手伝う」
発達心理学でNGとされる
過干渉をやってしまいそうになるので
ときどき襟を正していますが(^◇^;)
できないことは迷いなく手伝ってあげた
後半チームの子どもたちは
なんでも意欲的に
挑戦する子たちになっています。
つまり世間で言われる思い込みと
正反対の結果になったわけです。
手伝ってあげた子どもたちは
ママに対する信頼感が育ち、
やってみてうまくいかなくても否定されない
ことを知っているゆえに
自分でやってみようという意欲が
育ったのだと思います。
まずは見守ってやらせてみる。
→それでも無理なことは
手伝ってあげる。
→そのとき否定的な言葉で責めず
子どものがんばりやほんの少しの向上を
見逃さないでほめる。
このプロセスを大事にすると
いいのではないかと思います。
つい、
「なんでできないの!」
「いいかげん、これぐらいできるようになってよ!」
「ママがやるよ。もうあなたはしなくていい」
など、余計な一言を
言ってしまいがちですが
こういう否定的な言葉で責めることで
子どもとの人間関係は悪くなり
同時に子どもの自己肯定感は下がって
しまいます。
昔のわたしがそうであったように
大人になってから
何らかの困難に直面したときに
「助けてほしい」と言えない人って
案外多い印象です。
子育てや家事を1人で抱え込んで
苦しんでいるママたちが
この世の中にどれだけいるでしょう。
彼女たちが
「ひとりではできない。助けて」
と言えないのはなぜでしょう。
子どものころから
「自分のことは自分で」
「人に迷惑をかけてはいけない」
を刷り込まれて育ってきて
大人になっても
「自分の仕事は自分でやらなければ」
「人に頼ったらママ失格だ」
という誤った思い込みの連鎖が
生きづらさを産んでいるからだと
実感しています。
子育てにせよ、
家事にせよ、
自分でできないことは
誰かに手伝ってもらえばいいんですよ!
長い人生を生きていく上では
人に頼る、甘える、助けてもらうなど
上手に依存する能力も必要だと思います。
だからこそ、
子どもが困っているときに
厳しくする必要はなくて、
そんなときには大いに
手を差しのべてあげればいいと思います。
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