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2022.09.09

産後ダイエットは危険!

おなかの中で新しい命を宿し、
この世に産む出すことは
とんでもなくすごいことです。

妊娠中、
母体の血液量は通常の1,5倍まで増え、
子宮は2000倍の容量に。

大きなおなかを支えるために重心の位置が変わり、
骨格そのものが変化します。

骨盤を支える靭帯は緩み、
背中や腰の筋肉はパンパンに張り詰め
腰回りにはぽってりと脂肪がついて
胎内の赤ちゃんを守ろうとします。

挙げたらキリがないほど
妊婦の身体は
いろんなことが劇的に変化するのです。

そして『産んだら終わり!』
ではないですよね。

産後は時間をかけて
徐々に元に戻っていきますが、

出産して1年未満のママが
妊娠前からすっかり変わってしまった体型を
嘆いている話をよく耳にします。

そもそも、
こんな大仕事を成し遂げて
毎日寝る暇も惜しんでお世話をして
母乳を作り飲ませ、
その他の家族のお世話もして・・・
数ヶ月やそこらで戻る身体のほうが
不自然なんですよ。

授乳期間や生まれ方によっても差はありますが
ホルモンの変化、寝不足、伸びた皮・・
時間をかけてゆるりと
元に近い状態に戻っていくのが
もっともナチュラルのはずです。

体力的にも精神的にも不安定な毎日に
ひたすら向き合い適応しようとするママが
一気にスレンダーになるというのは
『産後の生理的変化に逆行した事態』。

産後1年以内に体型を戻そうとするのは
身体にとってデメリットしかありません。

つまり、その思考は、
産後への適応不全であり
助産師としては逆に心配になります。

でも、女性心としては
妊娠前の体型と比較して
今の自分はまるでダメ。イケてない。と
自分を責めてしまう気持ちも
よくわかります。

心と身体は密接に繋がっているので
なりたい体型になれたら
それに比例するように心もポジティブに変化し、
自然と自信と向上心が湧き出てくることを
わたしたちは本能的に
知っているからだと思います。

それをいいことに
「楽して妊娠前の体型に戻れる!」と謳う
産後のダイエット商品なども
多く出回っていて
なんだか複雑な気持ちになります。

「産後早く痩せたい!」
という思考回路は、
実はママたちにとってかなり危険。

痩せる=健康

ではありません。

食べなければ当然体重は減ります。
でも、それってすごく不健康な痩せ方。

毎日元気に子育てしていくには、
ママが心身とも健康で
エネルギーに満ち溢れていないと!!

食べないダイエットは、
見た目にスレンダーでも
必要な栄養素はまったく足りておらず
スカスカで不健康な心身を
自ら作っているようなものです。

若い頃はそれでもなんとか
ごまかしごまかし、やっていけるけど

更年期を迎えたときに
ツケが回ってきますよ!

産後、優先すべきは
「痩せること」ではありません。

家族のために、自分のために
「健康でいること」です。

ネットニュースなど、メディアを開けば
最近出産した芸能人が

「早くも出産前と変わらない美しさ」
「産後とは思えない体型」

まるでスレンダーであることが
『よいこと』であるかのような
注目記事を目にすることが多くて
モヤモヤします。

変わるべきなのは
寝不足でボロボロのママの身体ではなく
産後すぐのダイエットを促す
社会の風潮だと思います。

メディアの力は偉大です。
話題に上がり、人々の注目が集まり
絶賛されたりするからこそ

あたかもそれができないことは
ダメなこと、と感じてしまうのかも
しれませんね。

芸能人の身体には
一般人には想像もできないほど
お金と時間がかかっています。

痩せていること=健康
には直結しないことに
どうか気づいてください。

わたしが住む沖縄は
外国人がたくさんいますが
産後のダイナマイトボディでも、
みなさん堂々とノースリーブに生足で
歩いておられます。

見てて圧巻!というか
世間体やメディアの風潮に影響されない姿は
気持ちがいいです。

日本では
妊娠中の体重増加に関してもかなり厳しく
「太ってはいけない」という
雑なアドバイスだけが浸透し
多くの妊婦さんのストレスになっています。

これまで、妊娠中の体重コントロールは
高血圧や糖尿病などの合併症を防ぐために
必要だとされていましたが

さまざまな研究が進んだ結果

『妊娠中の痩せ願望は、
早産や低出生体重児などの重大な問題に
直結することを受け
中肉中背の妊婦であれば
11kg〜13kg程度の体重増加は
むしろ積極的に推進すべきである』

先進諸国のスタンダードに合わせ
2021年、ようやく
日本の妊婦体重管理のガイドラインも
変更されました。(遅すぎ・・・)

ですがいまだに
過去の厳しい体重管理標準指導が
アップデートされないまま
継続されている産院も多く

身体に鞭打って、
不健康に痩せなければならないプレッシャーが
産後の無茶なダイエット願望にも繋がるという
本末転倒な負のループを作っています。

こうした間違った社会的プレッシャーは
誰も得をしません。

しいていうなら、
一番利益を得ているのは
妊婦さんやママたちではなく
痩せたい人が増えると
売れ行きが伸びるダイエット業界なんじゃないかな。

産後の無理なダイエットに
走りたくなるような
精神的に不衛生な痩せ信仰は
見直されるべきだと声を大にして言いたい!

妊娠出産で骨格や筋肉のつき方は
変わります。

勝手に生活していれば元のように
戻るわけではないですし、

産後の骨盤矯正に行けば
体型が戻るわけでもありません。

バランス良くしっかり食べて
適切な運動で適切に萎えた筋肉を元に戻し
代謝をよくして
根本から痩せやすい身体に改革していくことが
その後の健康的な生活のために
一番大切なことです。

代謝がよくなれば
冷え性、むくみ、肩こり、頭痛、倦怠感、便秘、
不快な症状の数々は
見事に軽快しますよ!

この1年で自分の身体に起こった
変化を学ぶことや
それに対する適切な運動を知ることが
もっとも重要。

そうした正しい知識が広まるほうが
産後1年以内の『不自然な痩せ方』が広がるよりも
メリットは大きいはずなんです。

元に戻るのが早いやり方が
いいわけではありません。

「あの人はもう戻ったのに私は・・・」

他人と比べるべきことでも
ありません。

ママたちの心や身体の健康を
本当に思い遣り、優先するプロなら

10ヶ月かけて大きく変化した身体を
数ヶ月で急激に戻すようなことを
勧めたりしないと思います。

産後や授乳終了までは
ホルモンの変化もあるので
努力だけでどうにかなるものではありません。

人間の仕組みとして
当然なことを経験しているだけ。

だから、もっと
自分に優しく接してあげてほしいです。
1年で体型が戻らなくても
まったくおかしいことではないのだから。

今までこんな体型になったことがない!
と焦る気持ちもあるかもしれませんが
ママの努力不足が原因ではなく
体質が恵まれていないわけでもありません。

産後は
伸びたおなかの皮はすぐに縮まらないし、
授乳していればホルモンも元通りじゃないし、
睡眠不足の身体はストレスに
一生懸命耐えている状態です。

時間とともにホルモン値が安定するのを
待ってあげたほうが
よっぽど健康的で効果的です。

この時期に無茶なダイエットなんて
拷問以外のなにものでもないですよ。

自分のだらしなさを責めているママたち
どうか安心してください!

あなたのせいじゃない!

産後にすぐに体型を戻すことに対する
プレッシャーを感じるときは
歪んだ価値観が蔓延する環境(SNS)などから離れて
産後の正しいケアに詳しい専門家に相談しながら
まずは正しい知識を得てほしいと思います。

わたしは12人目産後から
フィットネスを始めましたが
『痩せることと健康であることは比例しない』
を痛感しています。

健康で凛とした自分になるために。
自分をもっと好きになるために。

正しく食べて、正しく動いて
体重の数値にとらわれず行こう!と
今さらながら気づかされ、実践中!

現在、わたしが大きく影響を受けている
元アスリートで人生の先輩でもある
小田川晴美さんの電子書籍を紹介しますので
興味のある方はぜひ読んでみてください。

最近、

「HISAKOさん
どんどんキレイになってませんか?」

とママたちから褒めてもらえることが
あります。(ありがとうございます笑)

運動、食事、癒し、バイオリズム・・・
晴美さんに教えてもらったことを
意識しているからかもしれません!

正しい知識を得ながら
心のケアについても学び
不健康な風潮から自分の身を
守ってあげてくださいね!

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