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2022.06.17

産後1年7ヶ月。帝王切開の傷跡治療を開始

帝王切開の傷の修復過程のメカニズム。
教科書には

『術後4週間ぐらい経つと
傷を埋める新しい細胞の増殖は落ち着き
切断された血管や神経もある程度修復され
スムーズに動けるまでに回復。
産後1年かけて痛みやかゆみもおさまり、
傷跡は目立たなくなる』

と書いてあります。

ところが実際には
帝王切開の傷跡にまつわる不快症状の訴えは
必ずしも1年で終結するというわけではありません。

自分自身が帝王切開を経験するまでは

ちょっとオーバーすぎるのでは・・・?(^◇^;)

心のどこかで
彼女たちの悲痛な訴えを
軽視していた部分がありました。
(ごめんなさいっ!)

帝王切開で第12子を出産して1年7ヶ月。
おへその下から恥骨の上まで
10cmほどの縦切り傷が
わたしのおなかには残っています。

ビキニラインの横切りに比べると
日常動作でおなかを曲げたり伸ばしたり
傷跡にダイレクトに刺激が加わる位置なので
縦切りの傷は円滑に修復治癒しづらく

なるべく傷を動かさないように・・・
産後3〜4ヶ月までは
専用テープ(アトファイン)で
毎日せっせと傷を保護する作業を
続けてきました。

がんばったんですが、
傷跡は触ると硬く
ピンク色に少し盛り上がっていて
いわゆる肥厚性瘢痕と呼ばれる状態に
なってしまいました。

夜中に傷跡周辺がかゆくて
無意識に掻きむしってしまい
朝起きたらヒリヒリ細かい傷が・・・
ということは数知れず。

我慢できないほどでもないけど、
お風呂上がりや運動の後など
体温が上がったり代謝がよくなると
チリチリとかゆくなり、なにげにストレス。

とはいえ、我慢できないほどではないので
地味な不快感と今後も
仲良く付き合っていくことになるだろうと
思い込んでいました。

通常、帝王切開後の肥厚性瘢痕やケロイドに
対応してくれるのは形成外科です。

月日が経過した帝王切開の傷跡で
どうしても不快なときは
ステロイドの投与や切除術、放射線治療などが
適応ということになりますが

そこまでするほどでもないし・・・(^◇^;)

先日、がん検診で
久しぶりに産婦人科に行ったときに
産婦人科で訴えても意味ないと知りつつ
世間話レベルで、
傷跡ストレスをぼそぼそとグチったんです。

そしたら思いの外、軽いノリで
肥厚性瘢痕の治療薬、
ステロイドのテープ剤を処方してくれました。
(言ってみるもんだ!)

それから毎日、せっせと傷跡に
貼っているのですが
あんなに痒かったり痛かったりした傷跡の
不快感がたった2週間で見事になくなり
夜中に掻きむしることもなくなりました。

見た目も、
慢性的な炎症がくすぶっている感じだった
活動的なピンク色の肥厚性瘢痕の色が、
終息方向のくすんだピンク色に変化。

盛り上がっていた部分も少し
落ち着いてきています。

我慢できないほどじゃないし・・・って
今まで我慢してたのがアホみたい!
はよ動けばよかったー。

先日話したママさんは
帝王切開後3ヶ月なのに
まったく不快感はない!とのことでした。
(うらやましい・・・)

切開した位置や大きさ、
縦切開、横切開、縫合の仕方はそれぞれであり、
修復されていく過程も
体質が関わってくるので
傷の不快感も大きな個人差があるんだなぁと
改めて感じます。

不快はないという羨ましい話もある中で
帝王切開後の傷跡にまつわる後遺症は
「産後」とは言えないぐらい月日が経ってもなお、
長く続くことも珍しい話じゃないという
教科書には載っていない事実があるにも関わらず、

切開した傷の痛みやかゆみ、不快感など
長期にわたって悩まされる
帝王切開特有の不調に着目したケアは
クローズアップされず軽視されているのが
実情だと思います。

「おなかを切る」
「おなかを縫う」といっても
切開するのも縫うのも
表面の皮膚だけではありません。

皮膚→脂肪→筋肉→腹膜→子宮
おなかの組織は何層にもなっていて
一層ずつ切ったりつなげたりしていきます。

丁寧にやっても
完全に元通りに修復することはできません。
多少のズレがあるまま
各組織はくっついていくので
帝王切開後はどうしても、
本来の柔軟性や伸縮性は失われてしまいます。

人間には自然治癒力があるので
傷跡の回復とともに血管や神経も再生しますが
このくっつきが悪いと
感覚の伝達がうまく働かず
組織は元のように伸び縮みできないので
地味な痛みやかゆみ、不快感が生じます。

運動したり、重いものを持ったり
ふとした瞬間
傷跡にテンションがかかったとき、
ジワジワ・・・と痛がゆくなります。

気圧が下がったとき、
天気が悪いときにも
腹圧が上がり腹膜が膨脹して突っ張ることで
傷跡がうずく、という人も多いですよね。

伸びない部分を無理に伸ばそうとしたら
当然痛かったりつっぱり感を感じたり
します。

すべては切開した組織の柔軟性が失われる
ことによって起きるわけです。

もし、帝王切開の傷跡で
地味なストレスを抱えながら
こんなもんでしょと我慢してるママが
いらっしゃったら、

ほんまに楽になるから!!

ちょっとした不快がなくなるだけでも
日々のパフォーマンスが上がりますよ〜。

先述したように、
基本的には帝王切開後の傷跡治療は
形成外科になりますが、

今回のように、
産婦人科でも治療可のところも
あるかもしれませんので
ぜひ聞いてみてください!

この傷跡は、
ねねちゃんが生まれてきてくれた大事なしるし。

わたしにとっては宝物なので、
いつまでも消えないで残っていてほしいと
思っています。

でも、痛いとかかゆいとか、
苦痛な症状は避けられるのなら避けたいです!

産後1年7ヶ月
ひょんなことから帝王切開傷跡の治療開始で
今後、わたしの傷跡は
どう変化していくのでしょうか。

また報告します!

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