
乳児期の便秘は放っておかないほうがいいんです!

生後7ヶ月の赤ちゃんを育てています。
4ヶ月頃から、うんちがテカテカつやつや
つかめるぐらい固いのです。
小児科に連れていくと
「飲める薬もないから肛門刺激しかない」
どこの小児科に行っても
「肛門刺激、肛門刺激」
と言われるだけです。
6ヶ月頃までは1日1回、刺激していましたが
あまりにも痛々しくて
かわいそうになってきたので
もうやめようと心に決めました。
すると2日に1回は
ポロポロ涙を流しながら
う“〜〜〜〜ん・・・
ときばって自力で出すようになり
2回食が始まると
毎日自力で水分の多い柔らかいうんちを
出せるようになりました
ですが7ヶ月の後半からミルクの量が
グンと減って、また肛門刺激が必要になり
ついには固いうんちを出すのに
肛門が切れて出血するようになってしまいました。
もうどうしていいかわかりません。
嫌がる娘に無理やりミルクを
飲ませるのも嫌だし、
こんなことでまた病院きたのか、
心配しすぎ、と思われるのも
対処法が肛門刺激しかないと言われるのも
もういやです。
何かほかに方法はないのでしょうか。
それとも小児科の先生たちがおっしゃるように
肛門刺激しかないのでしょうか。
↑↑
たかが便秘、されど便秘。
苦しそうな赤ちゃんの姿を見ているのは
辛いですよね。
なんとかしてあげたい。代わってあげたい。
けど何もできない・・・っていうのは
切なすぎます。( ; ; )
赤ちゃんは消化器官が未発達で
うんちの形状や排便のペースが安定しにくい上に
筋力も弱いので
うまくいきめなかったり、
腹圧をかけながら肛門の筋肉を緩める
という筋肉の強調運動もうまくできなくて
便秘になりやすいです。
また、赤ちゃんには
便秘になりやすい時期というのがあります。
2〜3ヶ月頃の赤ちゃんは
消化器官がある程度発達したことで
腸内にうんちを溜めることができるように
なります。そのためうんちがおなかに留まって
出にくくなりやすいです。
5〜6ヶ月には
離乳食が始まって授乳のみだったころより
水分が不足しがちになって
うんちが固くなる傾向があります。
7〜8ヶ月頃には
腸内細菌叢が赤ちゃんバージョンから
大人とほぼ同じバージョンへとアップデート
されていくため
便秘に傾きやすくなります。
・・・って!
ほとんどの月齢で
便秘になる可能性があるんやんっ!( ̄^ ̄)
つまり、
赤ちゃんはいつなんどき便秘になっても
不思議はないわけですね(^◇^;)
肛門のすぐ上にある直腸は
とても柔軟性がある組織です。
直腸にうんちが溜まると
いいのか悪いのか、それに合わせビヨ〜ンと伸びて
けっこうな量のうんちを溜めこむことが
できてしまいます。
ほんのちょっとしたきっかけで
赤ちゃん時代に便秘になって放置すると、
どんどんうんちが溜まり
直腸が伸びきった状態になり
元に戻らなくなってしまいます。
その状態が続くと
うんちが直腸に届いたという
刺激を感じにくくなり
さらに便秘がひどくなってしまうんですね。
固いうんちを出すのは痛い!
痛いのは誰だって嫌だし、怖いですよね。
すると赤ちゃんはうんちを我慢してしまいます。
さらに便秘がひどくなると
肛門から出血してしまうようになり
イボ痔を作ってしまうことも。
なので、
直腸が伸びきってしまう状態を作らないこと。
柔らかいうんちを保つこと。
慢性的な便秘に移行させないことが
もっとも重要であることから、
赤ちゃん時代には、
どんな方法だったとしても、
とにかく直腸にうんちを溜めないこと!!!!
肛門刺激ばかりしてて大丈夫?
浣腸はくせにならない?
薬の量が増えていってるけど
使いすぎて効かなくなってるんじゃないのかな・・・
不安になると思いますが
大丈夫です!
放置して慢性便秘になったほうが
ずっと厄介だから!
綿棒浣腸しないと出ない
薬を使わないと出ない、
浣腸しないと出ない。
逆に「この方法なら出る」という手段があるのなら
今はそれが必要な状態なのだと考えてくださいね!
ちなみに冒頭の赤ちゃんは
小児科では「使える薬はない」と言われたようですが
ほんとに使える薬がないのではなくて
綿棒浣腸で出るのなら
あえて内服薬や浣腸は必要ないですよ、
という意味だと思います。
現段階ではまずは
赤ちゃんの排便の状況を観察しつつ
こまめな綿棒刺激を続け
柔らかいうんちを保つことが大事です。
ちなみにドラッグストアで『マルツエキス』という赤ちゃん専用の
便秘薬(薬というより単なる麦芽糖ですが)
も販売されていますので
使ってみてもいいかもしれません。
無糖ヨーグルトにオリゴ糖を混ぜて
毎日食べさせてみることも
やってみてください。
腸の走行に沿った
おなかの「の字」マッサージも
遊びの中に取り入れてみましょう。
たかが便秘だと放っておかないで
早めにこまめに対処して
慢性便秘症になることを予防してあげましょうね。
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